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泣く子も黙る、貸金営業マン!もちろん回収もあり!

この仕事は、ぼくが沖縄で経験した最後の仕事となりました。

そもそも、なんでこの仕事を選んだかというと、やっぱり給料につられたんです(笑)。だってホントに沖縄でまともに稼ごうと思ったら、ちょっと怪しい仕事じゃないと無理なんですよ。

ただ、この仕事でも、課長クラスで月収50万円くらいでしたからね。ぼくが、ぼちぼちお客さんを採るようになって、月20万円前後でした。ほぼ週休一日です。時間は9時から10時くらいまでです。

内容は、あなたが想像しているほど怖いことはありません(笑)。それどころかとっても勉強になります。あなたさえその気なら、お金にまつわるすべてのことに関して、生きた知識が得られますよ。

ぼくは、この仕事をしてはじめて法務局や公証人役場なんてところに行きました。場合によっては裁判にも行かなくてはいけません。

その他、不動産や、金利、法律的なことはもちろんの事、はては焼き物や美術品、宝石についても、とにかく自分が欲しいという知識は何でも得られます。

どうやるかというと、自分の欲しい知識に詳しいと思われる人にお金を貸すんです(笑)。お金を貸すためには担保を取らないといけないので、焼き物屋さんに貸そうと思えば焼き物の価値を知らなくてはなりませんし、宝石屋さんに貸そうと思えば宝石の価値を知る必要があります。

必然的に勉強することになるんです。それに、相手はそのことについてのエキスパートですから、いろいろな裏事情なんかも教えてもらえます。ちなみにぼくはこの仕事でクルーザーの名義変更も経験しました(笑)。これでいつか自分の船を買うときも困りません(笑)。

一緒に働いている先輩や上司達もいい人ばかりでした。(過去は怖い人だった、なんて人もいましたが・・・。)多少、法に触れる場合もありますので、法律の勉強も欠かせないです。そのため会社で勉強会なんかも開かれます。思っているよりまじめな感じでしょう?

ただし、やはり厳しい面もありますよ。なんと言っても金貸しですから・・・。回収できてナンボの仕事なんです。借りる方も、うちみたいなちょっと怪しいところで借りるような人は、厄介な人も多いんです。そのせいか、新米のぼくには大変な事も多かったですね。脅されたり、泣かれたり、逃げられたり(笑)。

あるときは、飲み屋のママに貸していた(しかも先輩が貸していた)のを回収に行った(行かされた?)のですが、今週は雨でお客さんが少なかったので、用意ができなかったって言うんです。もちろんこんな言い訳は、うちみたいなところでは通用しません(どこでも通用しませんね(笑)。)から、お金が出来るまで居座るんです。

ところで、うちは自営業専門の金貸しだったんですが、これはなぜかというと、日銭が入るからなんです。つまり場合によっては、毎日回収に行くんです。その、一日あたりの回収額は1000円前後と少ないんですけど、最終的な金利は法外なものとなるんだそうです。これを日貸しといって、普通の人は絶対手を出してはいけないシロモンです。

あぁ、そうそう居酒屋のママの話でしたね?すっかり脱線してしまいました(笑)。そう、それでその日のぼくも、お金が出来るまで居座らなくてはいけないハメになったんですが、ここの店に来るお客さんは、常連さんが多くて、キープボトルしか飲まないから、ちっとも金にならないんですよ。

で、結局どうしたと思います?カラオケ待ちですよ。意味分かります?つまりお客さんがカラオケを歌うために一曲200円払うのを2万円集まるまで待ってたんです!信じられます?

ほぼ弊店間際でしたよ。2万円が、正確には21000円が集まったのは・・・。

ぼくは、うっすら明るくなりかけた沖縄の飲み屋街の片隅で、しゃがみこんで100円玉を210枚数え終えた後、恨めしそうな目でぼくを見つめるママを背に、今日が終わる前に始まってしまった明日の仕事のために、そのまま会社に向かうのでした・・・。 

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